フリーランスエンジニアの多くが仕事を取るために「エージェント」を使っています。エージェントとは、企業にフリーランスエンジニアを紹介する「人材紹介会社」のことです。
エージェントのサービスを提供している会社は多く、「どのエージェントを使えば良いのか」「エージェントごとにどんな特徴があるのか」と不安に思うフリーランスエンジニアは多いです。
ここでは「BTCエージェント for エンジニア」というエージェントの特徴について解説します。私自身が案件を紹介してもらい、仕事をした経験を踏まえて「実際のやりとりの内容」「良い点や悪い点」を公開していきます。
BTCエージェント for エンジニアは「これから独立を考えている」「単価を上げるために新規案件を探したい」という人にオススメのエージェントです。
特徴やメリット・デメリットを把握した上で、「どんな案件を紹介してもらえるのか気になる」場合には登録してみてください。
目次
BTCエージェント for エンジニアとは
「BTCエージェント for エンジニア」というエージェントのサービスは株式会社ビッグツリーテクノロジー&コンサルティング(以下、BTC社)が運営しています。
BTC社は社名にもある通り、コンサルティングやシステムインテグレーションを行う会社です。コンサルティングやシステム開発を行う中で、人材を調達するためのビジネス領域にも進出し、フリーランスエンジニアのエージェント業をしています。
取引先企業には「NTT」や「三井不動産」など有名な大企業も多く、コンサルティング会社としても実績があり、信頼できる企業と言えます。
フリーランスエンジニアの紹介先も大企業が多く、規模としても数十名体制で1年〜2年かけるようなプロジェクトなど、大規模な案件が多いです。ただ、開発手法はアジャイルを取り入れるなど、モダンなやり方で開発をしています。
また、BTCエージェントの特徴として「自社案件を紹介してくれる」ことがあります。自社案件とは、BTC社が請け負っているシステム開発案件ということです。自社案件にはどんなメリットがあるのかは、BTCエージェントの特徴の部分で詳しく説明します。
<株式会社ビッグツリーテクノロジー&コンサルティングの概要>
BTCエージェント for エンジニアの特徴とメリット
フリーランスエンジニアのエージェントにはそれぞれ特徴があります。どんな特徴やメリットがあるかを把握することで、「エージェントとの相性を見極める」ことができます。
BTCエージェント for エンジニア(以下、BTCエージェント)の特徴とメリットは以下です。
大規模、高単価案件が多い
BTCエージェントの取引先の特徴は大企業が多く、開発の規模も大きいのが特徴です。また、大企業が1人のエンジニアと契約するときの単価は100万円以上です。そのため、フリーランスエンジニアが単価100万円以上を狙える可能性は十分にあります。
実際に私自身、最初に紹介してもらった案件の最低単価が100万円でした。交渉によって週5日換算で130万円まで単価を上げることができたので、予算にはかなり余裕があります。
↓実際に週5日で130万円の案件を獲得した際のメールです。(100%稼働換算というのは週5日換算という意味です。)
自社案件を紹介してくれる
上述した「自社案件を紹介してくれる」ことのメリットは「エージェントの中間マージンが生じない」ことにあります。本来、元請けの企業はエージェントに紹介料を支払ってエンジニアを紹介してもらいます。これが中間マージンです。
しかし、元請けの企業とエージェントが同じ会社であるため、エージェントに支払う必要がなくなります。
これによって、中間マージンで支払うはずの金額をエンジニアの単価に上乗せすることができます。より高単価な金額を提示することで優秀なエンジニアとも契約できるため、自社案件を紹介してくれることはフリーランスエンジニアにとって大きなメリットです。
基本的には週5日常駐する
BTCエージェントが紹介してくれる案件は、「取引先が大企業」「案件の規模も大きい」ため、基本的には「週5日常駐」という働き方になります。
ただし、場合によっては私のように週3日でも契約してもらえることがあります。その場合でも、「何ヶ月後からは週5日にしてほしい」など、要望があります。
案件面接の際に、「週5日はどうしても無理」などと言ってしまうと契約してもらえないため注意してください。
アクセンチュアとのコネクションがある
BTC社の社長や役員陣はアクセンチュア出身者が多く、案件もアクセンチュアから請けているものが多いです。アクセンチュアはコンサルティング会社として超一流の企業であるため、案件がなくなることは
支払いサイトは40日 or 25日
BTCエージェントの支払いサイトは基本的に40日です。支払いが早いエージェントは15日ほどで報酬が振り込まれるため、BTCエージェントの支払いは遅い方です。
ただ、高単価な案件がほとんどのため、多少支払いが遅くても金銭的には余裕ができます。また、月単価の3%を支払えば「25日サイト」に支払いを早めることもできます。
私は最初の月だけ25日サイトにしてもらい、その後は40日サイトにしています。
BTCエージェント for エンジニアのデメリット
BTCエージェントを使う場合、以下のようなデメリットがあります。デメリットを考慮した上で「自分にはメリットの方が多い」と思う人は登録すべきです。
ベンチャー企業志向の人には向かない
デメリットの1つ目は、BTCエージェントが紹介してくれる案件は「大企業案件が多い」ことです。大企業はベンチャー企業と比べて「①セキュリティが厳しい」「②任される仕事の範囲が狭い」「③プロジェクトの進みが遅い」などの特徴があります。
大企業とベンチャー企業のどちらが良いかは、エンジニアの志向や性格によります。
そのため、「設計から実装、テスト工程まで関わりたい」「スピード感のあるプロジェクトで技術を磨きたい」などのベンチャー志向の人は、BTCエージェントから希望通りの案件を紹介してもらえないかもしれません。
エージェントとのやりとりがメール
BTCエージェントの2つ目のデメリットは「担当者とのやりとりが全てメール」であることです。他のエージェントでは、「LINE」や「Facebookメッセンジャー」でやりとりをすることができます。
メールは気づかないことが多く、ちょっとした質問をするだけでも数時間待たなければいけないこともあります。
実際に私自身がBTCエージェントとの契約時には1週間で15往復、担当者とメールのやりとりをしました。チャットであれば「もっと気軽に質問できるのに」と感じました。
請求書は自分で作成しなければいけない
3つ目のデメリットは「請求書を作成してくれない」ことです。ギークスやレバテックなどを使うと、請求書の作成は必要なく、月末に「業務報告書」を提出するだけでした。その後、報酬の振込明細が届くだけなので、とても楽です。
BTCエージェントのを使う場合は、「業務報告書+請求書」を作成してメールで送らなければいけません。「大した手間ではない」と思う人も多いかもしれませんが、毎月の作業になるため、デメリットに感じました。
BTCエージェント for エンジニアで紹介してもらえる案件の質
ここまで、BTCエージェントの特徴やメリット、デメリットについて解説してきました。ここからは、実際に管理人自身の経験をもとに、「BTCエージェントで紹介してもらえる案件の質」について説明していきます。
週3日で78万円の案件を獲得できた
BTCエージェント for エンジニアへの登録〜案件紹介までの流れ
BTCエージェント for エンジニアの総合評価
BTCエージェントを総合的に評価すると「とにかく高単価の案件がほしいフリーエンジニアにおすすめ」のエージェントです。
「大企業の規模が大きい案件で働く」「支払いが40日サイト」「請求書を自分で発行」が許容できるのであれば、高単価を狙える案件ばかりのため、登録しておくべきです。
また、私自身のように「ずっとベンチャーの案件を受けてきた」という人でも、大企業の案件で働いてみると新鮮な感覚で仕事をできることもあります。
まずはBTCエージェントに登録して、あなた自身がどれくらいの高単価を狙えるのか話を聞いてみるだけでも良いでしょう。