フリーランスエンジニアなると「収入が上がる」「働く時間が少なくなる」などのメリットがあります。しかし、「プレッシャーが大きくてストレスが溜まる」と感じていたり、「みんなどうやってストレスを解消してるの?」という疑問を持つ人も多いです。
ここでは「フリーランスエンジニアが抱えるストレスの主な原因」「ストレスを減らすために見直すべきこと」「おすすめのストレス解消法」について紹介していきます。
ストレスを溜めすぎて、うつ病になってしまうフリーランスエンジニアも私の知り合いにいます。働けなくなる前に、自分でストレスをコントロールできるようにしてください。
目次
フリーランスエンジニアが抱えるストレスの主な原因
フリーランスエンジニアが抱えるストレスの主な原因は「クライアントとの人間関係」「仕事に対するストレス」「お金に関するストレス」の3つに分けられます。
クライアントとの人間関係
フリーランスは、会社員の時よりも自由度の高い働き方ができます。ただ、人間関係の悩みから解放されるわけではありません。サラリーマンの時とは違い、今度はクライアントとの人間関係で悩むことがあります。
フリーランスエンジニアの場合は、「分からないことや不安なことを相談できる人がいないこと」で悩みます。会社員なら信頼できる上司や仲間へ気軽に質問できますが、フリーランスは部外者として扱われることもあり、なかなか難しいです。
かえって会社の人に気を遣われすぎて疲れるパターンもあります。常に一定の距離を感じながら仕事をすることは大きなストレスになります。
仕事に対するストレス
フリーランスの場合、仕事の内容や結果に対するストレスも大きくなります。
会社員の時よりも、フリーランスは仕事の結果について厳しく評価されます。求められる結果や技術を提供できないと、次の仕事につながりません。結果を出し続けなければいけないプレッシャーが、会社員の時よりも大きくなります。
このようなプレッシャーから、長い時間仕事をしてしまうこともあります。疲労がさらにストレスを大きくするため、負荷をかけすぎずに休みながら仕事をすることも大切です。
お金に関するストレス
フリーランスエンジニアは仕事を取れなければ収入がなくなります。数ヶ月後、数年後、さらには老後の資金の点でも、サラリーマンの時より不安が大きいです。
仕事に対するストレスにも関連しますが、当然ながらお金がないと生活できません。生活していくためには、継続して仕事をもらい、お金を稼ぐ必要があります。
仕事が途切れないように最高のパフォーマンスを維持するのはもちろん大切ですが、ずっとその状態が続くと今度は体がもちません。仕事を無理なく安定して続けていくためには貯金も多めに残しておくと安心できます。
フリーランスになると会社員の時よりも、お金の存在が自分のパフォーマンスにより強く影響してくることを実感します。
ストレスを減らすために見直すべきこと
ここまでストレスの原因が「クライアントとの人間関係」「仕事のプレッシャー」「お金」にあると説明してきました。
これらのストレスは定期的に減らしていかないと、どんどん大きくなっていきます。ストレスを減らすためには今の状況を見直すことも必要です。
今の案件に固執する必要はない
今自分が担当している案件やクライアントの方々に疑問や不満を感じている場合は、無理に我慢をしないで案件を変えるのもひとつです。
不満には自分で解決できるものとできないものがあります。まずは自分で解決できる不満を優先的に考えましょう。
例えばクライアントとの人間関係は、自分だけでは解決できないこともあります。無理に不満を解決しようとしても余計に疲弊してしまうことも多いです。
ひとつの案件に固執しすぎると、視野がせまくなっていって、自分で自分の首をしめてしまい、かえってパフォーマンスを落とします。
自分を安心させられるように、契約期間が終わったら、「必ずしも今の案件を継続する必要はない」と考えるだけでも、ストレスは大きく減らすことができます。
仕事をしない日を決める
土日も含め、毎日休むことなく仕事をしていませんか。フリーランスは自宅で仕事をする機会も多いので、仕事をしすぎないように自分でコントロールする必要があります。
毎日働くよりも、休む時は休み、リフレッシュしてください。その方が作業効率も格段に上がります。土日は絶対にPCを開かないなど、強制的にルールをつくってしまうのもオススメです。
働く時間が減れば、今度はその時間の中でなんとかするしかありません。今まで以上に仕事を工夫しようとする効果もあります。
無駄遣いしていないか固定費や生活費を見直してみる
生活費を見直すことでも、ストレスを減らすことが出来ます。
私は以前、見栄を張って家賃の高い家に住んでいたことがあります。その時は毎月の支払いにとてもストレスを抱えていましたが、半額くらいの家賃の家に引っ越したことでストレスがかなり減りました。
家賃だけではなく、食費や通信費、そして娯楽費についても同様です。それぞれ無駄遣いをしていないか、今一度しっかり確認すべきです。お金の余裕はそのまま心の余裕にもつながり、心の余裕は仕事にも良い影響を与えてくれます。
フリーランスがやっているストレス解消法
ここからは、おすすめのストレス解消法について紹介します。まだ自分が試したことのない方法があれば、ぜひ一度実際にやってみてください。
運動する
運動して汗を流すことは間違いなくストレス解消になります。フリーランスエンジニアは座って作業する時間が多く、頭を使う時間が長いです。そのため、血行が悪くなり、疲労やストレスにつながっています。
疲労やストレスがたまると「余計なことまで考えてしまう」「ネガティブ思考になる」ことがあります。そんな時は体を動かして汗を流してください。気分が晴れて、色々なことを前向きに捉えることができるようになります。
「ジムに行く」「ランニングする」「ヨガやプールで体を動かす」など、様々な方法がありますので、自分が一番やりたいものを試すようにしましょう。私は毎週末、高校の友人達とサッカーをして体力作りとストレス解消をしています。
エンタメで笑う・歌う・泣く
お笑いやラジオ、そして漫画など、自分が笑えるものにたくさん触れることもオススメです。笑うと心が軽くなるので、その時悩んでいたことも、大した悩みではなくなってきます。
音楽が好きな人はカラオケで歌うのはもちろん、新しく楽器を始めてみるのもオススメです。何かに熱中すると余計なことを考えなくて済み、ストレスを解消できます。
泣くことも、どういうわけかストレス解消になりますよね。映画やドラマなど、自分の感情が動かされるものに触れると、自然とリフレッシュできます。
部屋を掃除する
部屋を掃除するのもオススメです。部屋の乱れは心の乱れと言われますが、部屋が綺麗になると、頭の中もリフレッシュできてスッキリします。部屋を綺麗にする時にレイアウトも変えるとさらに気分転換できます。
掃除する際はできれば一緒に寝具なども洗濯しましょう。晴れた日に太陽にあてて乾かすと、気持ちよく眠ることができます。
温泉やサウナ
温泉やサウナもオススメです。フリーランスは仕事の時間を多く確保するために、ゆっくり湯船に浸からない人が多いです。ただ血行をよくするために、なるべくお風呂に入るようにしましょう。サウナの水風呂も効果抜群でサウナに入るといつも以上にぐっすり眠れます。
都内にも温泉施設はあるので、少しでも疲れたと感じたら行ってリフレッシュするのをオススメします。湯上りに飲むビールも最高です。
仕事をする場所を変えてみる
山や海など自然が多いところで仕事をしてみたり、都心から離れて静かなところで仕事をするのもおすすめです。どうしてもやらないといけない仕事があるが、気持ちが乗らないという時は、会社や家以外の場所で仕事をしましょう。
私の場合はよく鎌倉や逗子へ行って自然の中を散歩したり、海を見てからカフェに行って仕事をしています。都会には無いような自然に触れるだけでもストレスは解消されます。
インターネットを見ない【ネット断食】
インターネットを使わない日を設けることも大切です。「スマホを持っていないと落ち着かない」「気がつけばパソコンを見てしまっている」という人は多いですが、あえてネットからの情報を遮断してみてください。
私たちは日々たくさんのニュースや情報に触れながら生活しています。多くの情報を受け取るだけで、実は沢山体力を消費しています。無駄に余計な情報を入れないようにすることも大切です。
携帯の電源をOFFにしたり、PCを持ち歩かない日を定期的につくることは、自分の生活や目標を見つめ直すきっかけにもなります。ゆっくりしたい時はぜひ試してみてください。
気心の知れた人と飲みに行く
色々な方法を紹介してきましたが最も効果的なストレス解消法は、友人と飲みに行くことかもしれません。フリーランスは孤独なので、友人、恋人、家族とたわいもない話しをすることはとても貴重な時間です。
フリーランス仲間や学生時代の友人に声をかけて誘ってみましょう。お互いの仕事の話しを通して、思わぬところからフリーランスの仕事につながることもあります。
ストレスは考え方を変えることでも解消できる
フリーランスエンジニアになる人は責任感が強くストレスを溜めやすい人が多い印象があります。
責任感が無いと仕事が無くなるのも事実ですが、「自分を追い込みすぎないマインドセット」も持っておくべきです。仕事をする時間が多くなりストレスがたまっていくと視野もどんどんせまくなっていきます。
「うつ病になりそうなら逃げても良い時だってある」「万が一今日この仕事が終わらなくても、誰かが死ぬわけではない」「チャットの返信が数時間遅れたところで契約を切られることはない」など、ある意味開き直ることも大切で、そのためには自分の心に余裕を持っておく必要があります。
自分の心に余裕を持つためには定期的にストレスから自分を解放してあげてください。ストレスを溜めないことも仕事のひとつと捉えて、ストレスをコントロールできるように注意しましょう。