「自由な時間が欲しくてフリーランスになったのに、気がつくと週5日会社に出社して働いている」という不満を持つフリーランスエンジニアは多いですが、実はフリーランスに成り立ての人でも、週3日の案件を獲得する事は可能です。
今回は「週3日だけ働く案件ってあるの?」「週3日だとどれくらい稼げるの?」という疑問を持つフリーランスのプログラマーに向けて、週3日案件をフリーランスエンジニアが取る方法と注意点について詳しく説明していきます。
週3日の案件を獲得する際にオススメのエージェントも紹介していますので、参考にしてみてください。どちらも実際に利用してみたエージェントです。
目次
フリーランスエンジニアの週3日案件は増えている
「働き方改革」や「エンジニア不足」の影響から、フリーランスエンジニアの週3日案件は徐々に増えてきています。
企業の「働き方改革」が進んでいる
働き方改革によって、時短勤務や在宅勤務を推奨する文化が進みつつあります。中でも特にIT業界は働き方改革をいち早く取り入れていて、週3日だけ働くスタイルも広がっています。
エンジニア不足で週3日案件が増えている
実はほとんどの企業でエンジニアが足りていません。特にベンチャー企業は「早くプロダクトを開発したい!」にもかかわらずエンジニアがいないため、「週3日だけでもいいから来てほしい」と言われることが多いです。
毎月転職サイトのDODAが、職種別に有効求人倍率を発表していますが、全部で11ある職種の中で一番倍率が高く、人手不足なのが技術系(IT・通信)の職種です。
2018年12月のデータでは、技術系(IT・通信)の転職求人倍率は「8.77」、専門職が「7.27」となっています。なお他は1~2前後の職種がほとんどです。
※ DODAの有効求人倍率は「求人数(採用予定人数)÷転職希望者数」で算出しています。有効求人倍率=一人当たり何件の求人があるかを算出した数値です。よって高ければ高いほど人手不足という状況を表します。
フリーランスに成り立てでも週3日案件は取れる
これら2つの理由から、フリーランスに成り立ての場合でも週3日案件を取る事は可能です。目安としては、エンジニア経験が3年以上あるようなフリーランスエンジニアであれば誰でも、週3日案件を取ることができます。
なお週3日案件というと「普通の人が5日かけてやるものを3日でやらなければいけないの?」と思う人も多いですが、そんなことはありません。エージェントを利用する場合、働いた時間に応じて報酬が計算されるので、負担が一気に増えるわけではありません。
よって週3日の案件が獲得できれば、自由に使える時間が増えて、さらに高い報酬をより効率よく稼げるようになります。
週3日案件の単価相場はどれくらい?
単価相場は40〜50万円
Ruby、PHP、PythonなどのサーバサイドエンジニアやiOS、Androidエンジニアは最低でも週3日で40〜50万円もらうのが相場です。
ただし、もちろんあくまでも相場なので、企業の信頼を得ることで、さらに単価を上げることも可能です。例えばしっかりとしたスキルや経験があれば、週3日+リモート勤務可で月に50〜60万円稼げる案件もあります。
フロントエンドやインフラは少し安く30〜40万円
一方で、フロントエンドエンジニアは一般的にサーバサイドよりも価値が下がるため、単価も少し低めで相場は週3日で30〜40万円くらいです。
ただしそれでも、フロントエンドのスペシャリストでReactやVue.jsの理解が深い場合、企業によっては高単価が期待できます。先ほどと同じように、リモートでの勤務OKで、報酬が相場より10万円以上UPするケースもあります。
公開単価はあくまでも「最低ライン」
なおフリーランスの場合、一般的に公開されている単価は最低ラインであることを知っておくべきです。交渉しだいで単価アップできるため、何年も同じ企業で同じ単価で契約する必要はありません。
フリーランスエンジニアの場合、最短3ヶ月スパンで色々な現場を経験できて、その都度報酬なども交渉可能です。しっかりと一つ一つの現場のミッションをこなして成長できれば、短期間で一気に報酬をアップさせる事も不可能ではありません。
エージェントを使わないと週3日案件は厳しい
週3日案件は、報酬面でも時間の面でも魅力的な案件ですが、エージェントを利用しないと獲得するのが難しいです。
なお、フリーランスエンジニア向けのエージェントはたくさんありますが、レバテックやギークスなどの大手エージェントはまだ週5日案件がほとんどです。週3日案件はタイミングが良くなければ紹介してもらうことは難しいです。
よって週3日案件を狙いたい場合は、それを専門的に扱っているエージェントを中心に利用しないといけません。具体的にオススメのエージェントは「Workship Agent」と「ITプロパートナーズ」です。
Workship Agent
Workship Agentは、2018年に始まったサービスのため、まだ案件は少なめです。ただ、副業案件など、週1日〜3日の案件を専門的に扱っているため、それらの案件数では他のエージェントに負けていません。実際に私自身も、Workship Agentを使って週2日の案件を獲得しました。
案件数 | 案件を厳選して紹介 | 報酬の支払い | サポート体制 |
---|---|---|---|
△ | ○ | △(30日サイト) | △ |
WorkShip Agentで獲得した案件
WorkShip Agentから紹介してもらった週3日案件に実際に参画した経験があります。そのときに
ITプロパートナーズ
ITプロパートナーズは2018年に「ベストベンチャー100」にも選ばれた優良なベンチャー企業です。サービスの開始当初から一貫して「週2日、週3日だけ働く案件」を多く扱っています。さらには「リモート(在宅)で働ける案件」もあります。
「週5日出社するのが苦痛」「フリーランスらしく自由な働き方がしたい」という人にはオススメのエージェントです。ただ、支払いサイトが35日というデメリットがあるため、登録する場合には資金繰りに気をつける必要があります。
案件数 | 案件を厳選して紹介 | 報酬の支払い | サポート体制 |
---|---|---|---|
○ | △ | ×(35日サイト) | ○ |
フリーランスエンジニアが週3日だけ働くときの注意点
フリーランスエンジニアが週3日だけ働く場合に、特に注意したいポイントは3つです。
週5日働くときよりも収入が下がる
当然ですが、週3日で週5分の収入を得ることはできません。週3日案件は収入を上げたいというより「時間に余裕が欲しい」「空き時間にやりたいことがある」という人におすすめの働き方です。
自分の報酬をアップさせたい場合は、週3日の案件と週2日の案件を掛け持ちすれば達成しやすいです。ただその代わり複数の現場を担当する事になるので、週5日案件を担当する場合よりも当然負担は大きくなります。
働く曜日は固定する
スケジュール管理や、クライアントのことを考慮すると、働く曜日は出来る限り固定するほうがいいです。曜日を固定すれば、自分もクライアントも両方の人が毎回スケジュールを確認する必要がなくなり、管理するコストがほぼ0になります。
なお、勤怠がよくてしっかりとしたパフォーマンスを提供できていれば、自分の希望も通りやすくなります。事前に連絡すれば都合によって曜日をずらしてもらうことも、基本的に問題ありません。
生活リズムを崩さない
生活リズムを崩さないように注意する事も大切です。週3日仕事がある時だけ早起きして、他は遅めに起きるなどしてしまうと、一定のリズムで生活する場合よりも、体にかかる負担が大きくなります。
ただし、予定がないと、早起きしたりリズムを一定に保つのが難しいはずです。何かしら外に出る予定を入れたり、楽しい事を午前中に持ってくるようにするなど、週3日以外の時間の使い方を自分で工夫する事が大切です。
週3日案件で時間の余裕を手に入れる
実際に週3日案件をしてみて感じることは、週休4日生活は思っているよりも「自由な時間がある!」という事です。仕事以外に他にやりたい事がある人や、無理しない程度に働いて仕事以外の時間を充実させたいという人には、とてもいい働き方だと思います。
もちろん実際に担当する案件にもいい影響があり、ONとOFFのメリハリがつけやすくなるので、週3日の仕事にもより集中して取り組めるようになります。
「自分の事業をやりたい」「少し疲れたので休める時間を多く取りたい」という人は、まずは今回紹介したオススメのエージェントに登録して、どんな週3日の案件があるかチェックしてみてください。